全般的な血管の老化
・・・総頚動脈の血管壁の厚みの平均値で判定(mean-IMT、正常は1.1mm以内)
全体的な血管年齢(血管の老化度)を反映し、ある程度、年令とともに起こる生理的な変化ですが、糖尿病や脂質代謝異常のある方では、1.1mmを超えて進行することがよくあり、末端臓器の血流障害を来すことになります。具体的には、脳動脈硬化症(脳血管性認知症など)、慢性心疾患(うっ血性心不全)や慢性腎臓病(腎硬化症など)に繋がる原因となります。最近よく言われる血管年齢(脈波伝搬速度と言って、手足の血圧測定から判定される血管の硬さの指標)とよく相関するものだと思われます。