頭痛のお話「頭痛」は、誰しもが日常的に経験する、ありふれた、とても頻度の高い症状です。それ故にご本人も病気としての意識に乏しく、あるいは周りの方の認識、理解も得られにくく、頭痛のみで医療機関を訪れる機会はまだまだ少ないと思われます。頭痛はあるけれども、仕方なく我慢したり、あるいは市販の頭痛薬でなんとか対処しているという方が実際には、非常に多く、その結果、仕事の効率が落ちたり、日常業務や家事にも支障を来したり、さらには睡眠不足、食欲低下などから、体調を崩す原因となったりすることもあるのです。 一般人口を対象にした調査では、約40%の人が何らかの頭痛症状を経験しているとされています。 内訳は片頭痛(疑いも含む)が8.4%、緊張型頭痛(疑いも含む)が22.4%、その他(群発頭痛を含む)が9.0%となっています。このうち頭痛を主訴に医療機関を訪れる場合は、ほとんどが片頭痛と群発頭痛であるといわれています。 あなたの頭痛は命に関わる頭痛?それとも、片頭痛?緊張型頭痛?群発頭痛? あなたの頭痛は以下のどちらに当てはまりますか? 以下に該当する症状はないですか?
二次性頭痛の可能性があります。 なお危険な頭痛の可能性が残ります。 薬物乱用頭痛 一般人口における有病率は疑い例を含めると、1-2%にも達し、頭痛を主訴に神経内科を受診する患者さんの5-10%が薬物乱用頭痛に相当すると考えられています。1:3.5と女性に多く、日本の日常診療では、市販の頭痛薬を習慣性に服用するケースも潜在的にはかなり多いと推定されます。これらは効き目の強い複合鎮痛剤で、カフェインなど依存性のある物質が含まれています。頭痛が1ヶ月に15日以上存在し、3ヶ月を超えて定期的に1ヶ月に10日以上の頭痛薬を服用している場合に可能性があります。頭痛薬を服用し続けることで、頭痛がむしろ起こりやすくなり、正しい治療法により、頭痛薬は中止できると考えられています。ぜひ漫然と頭痛薬を服用せずに、当クリニックを含め、頭痛外来を受診してください。 |
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